その後、明治期から廃藩置県により藩の援助がなくなったことに加え、交通の発達による他産地との競合激化、さらには戦争による大きな打撃と、太平洋戦争の終結時まで大堀相馬焼は冬の時代を迎えました。
しかし戦後、産地は強力に立ち上がりました。市場は国内はおろかアメリカにまで広がり、「アイディア カップ」、「ダブルカップ」という名称で愛用されました。
戊辰戦争、第2次世界大戦などの苦難の時期を乗り越え、昭和53年には国の伝統的工芸品としての指定を受けることになります。
※ 平成22年1月、「大堀相馬焼」は地域団体商標として商標登録。(登録第5295759号)
大堀相馬焼の特徴
大堀相馬焼は、東北ならではの豊かな風土により育まれた焼物です。素朴な味わいの中にもぬくもりと親しみのこもったやさしさが感じられ一度見たら忘れることのできない強い個性をもっています。
「青ひび」、「走り駒」、「二重焼」という3つの特徴が広く知られています。