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2月5日開催ワークショップ新聞掲載

大堀相馬焼WORKSHOPを福島民友でご紹介頂きました。

 

WORKSHOP記事

 

「浪江の記憶」継承 郡山で第1弾、大堀相馬焼で交流

「浪江の記憶」継承 郡山で第1弾、大堀相馬焼で交流

陶芸を通して利用者と交流する志賀さん(右)と陶さん(左)

震災や原発事故からの復興を進める上で心の支えとなる「記憶」の発掘や継承を目指して浪江町民有志が設立した団体「プロジェクト浪江」(鈴木大久代表) は5日、郡山市で「土と器の記憶」でもある大堀相馬焼に挑戦する第1弾の交流イベントを開き、活動を本格化させた。「避難先で古里の記憶を掘り起こして町 民の心を支え、未来につないでいく」。同団体は町民同士の絆だけでなく、町民と避難先自治体住民との交流を深める活動にも取り組む考えだ。
プロジェクト浪江は、浪江町で小、中学時代を過ごした、県内外に避難する幼なじみ数人のメンバーで構成する。子どものころに「味噌(みそ)屋の庭先で遊 んだ」という共通の記憶があり、長い避難生活が続く町民の心を支え、つなげるためには記憶の発掘と継承が欠かせないと考え、団体を設立した。
同町の記憶には、大堀相馬焼だけでなく請戸の民俗芸能、「食の記憶」としては鮭や味噌が挙げられる。同団体は、同町の記憶や文化を避難先の住民との交流 にも活用する考えで、今後は交流イベントだけでなく、食の記憶でもある郷土料理や特産品の展示販売や講演会、シンポジウムなどに取り組む予定。
同日の交流イベントでは、避難先の郡山市で事業再開した大堀相馬焼窯元の志賀喜宏さん(54)=あさか野窯=と陶(すえ)富治さん(73)=陶徳窯=が 講師を務め、同市や二本松市の障害者施設の利用者ら10人に陶芸の技を伝えた。手びねりで皿やカップを作ったり、素焼きに絵付けをしたりして親睦を深め た。志賀さんは「有意義な時間が過ごせた」と笑顔を見せ、同団体の鈴木代表は「町の文化や食を未来につなぐだけでなく、町民と避難先の人々との絆をつない でいきたい」と意欲を語った。
(2015年2月6日 福島民友ニュース)

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